【レーシック知識】レーシックで乱視の治療も可能ブログ:20131207
「元気に楽しく暮らすために、介護サービスがあるんですよ」
ケアマネージャーさんの言葉は、正直に言えば、絵空事のように聞こえた。
当時、父は76歳。
腎臓疾患のため、7日間に2回の人工透析に通っていた。
年齢のためか足の衰えが目立つようになり、
家の中でも杖を使うようにしていたが、
それでも転んでしまうことさえあった。
そんなとき、心配した主治医の先生から
「介護サービスを検討してみては?」と、アドバイスがあった。
父はデイケアを利用することになった。
「男は寡黙が一番」と、
人づき合いが苦手で、頑固で偏屈、細かいことが大嫌いな父。
活動メニューにある
「ちぎり絵」や「レクリエーション」などになじめるだろうか?
他の利用者とうまくやっていけるだろうか?
かえって、ストレスをためることになりはしないか?
…不安だらけだった。
しかし、
父はケアマネージャーさんの言葉を自分なりに消化し、
励みとしたようだ。
ミーの心配をよそに、介護を積極的に受け入れたのだ。
そして父は、孫たちの先生になった。
ミーたちは、父も含めて3世代同居の家庭で、
父にとっての孫が2人いる。
デイケアから帰ると、そこで習ったことを一生懸命に孫に教えはじめたのだ。
孫は、父の帰りを楽しみに待つようになり、
父も孫に教えるため、デイケアでの活動に積極的に取り組む…
ミーはホッとするとともに、父の変化に恐れ入った。
父はきっと、大きな意識の変換をしたのだろう。
介護という環境に身を任せるのではなく、自分から関わる父。
肉体の衰えを、意識の変換で受け入れる父。
「元気に楽しく暮らす介護」という
ケアマネージャーさんの言葉は、本当だった。
父の姿に、それを教わった気がする。